オフィスエントランスのアート作品を世界的アーティスト松山智一さんが制作

2023.8.1

世界で活躍する米・ニューヨーク在住のアーティスト松山智一さん(47)=岐阜県高山市出身=の造形作品が、生まれ変わった中日ビル2階のオフィスエントランスを彩ることになりました。タイトルは「Infinity Trinity(インフィニティ・トリニティ)」。尾張・名古屋に縁の深い三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)の姿を通して、継承されてきた歴史と記憶、その中で進化を続けてきた人間を対比的に描き出しています。

作品の大きさは縦3.6メートル、横7.8メートル。紺色を背景に鮮やかな色彩を用いた絵画と切削加工したステンレス素材の彫刻を巧みに組み合わせて、半立体の造形作品に仕上げました。3体の騎馬がレリーフ状にデザインされており、眺める角度によって、見え方が変化するのが特徴的で、松山さんは「未来に継承されてほしいと思えるだけの作品ができた。新しい景色づくりに参加できたことがありがたく、多くの皆さんに楽しんでいただきたい」と話しています。

タイトルについては「解釈の幅は広い方が良い」として、あえて日本語訳をつけなかったとのことで「鑑賞者の想像をかきたてたい」と期待を表明。作品をつくるにあたっては「破壊、創造、再生といった歴史的断片を集約し、過去から現在、未来へとつながる時間軸と希求を大切にした」と説明しました。 中日ビルは2023年8月1日に竣工式を迎えましたが、物販・飲食店舗も含めた全面開業は2024年春を予定しています。

オフィスエントランスのアート作品を世界的アーティスト松山智一さんが制作